歯科に子供の患者さんがやってくる場合様々な理由が考えられます。代表的な症状はちゃんと歯磨きをしていなかったり甘いものを食べ過ぎて虫歯になってしまうというものですが、意外に多いのが歯ブラシの使用による事故です。虫歯にならないためには歯ブラシで食事のたびに歯みがきするのが理想的ですが、まだ注意力が十分備わっていない子供は親が見てあげていないと思いがけない事故に遭遇してしまいます。歯ブラシの事故でよくあるパターンが、歯ブラシを持ったまま転んでしまって顔をぶつけるなどして喉の奥まで刺さってしまうというものです。

もし、歯ブラシがのどに刺さってしまった場合はすぐに歯科の診察を受けるようにしましょう。ハブラシが刺さる時に折れたりすることもありますが、その時に喉に破片が入り込んで血管を流れて脳などに到達する恐れもあるからです。歯科に診察してもらえば、レントゲンで破片などがまだ血管の中などに残留していないか調べてもらえますし、傷口の治療や事故の再発防止のための指導などをしてくれます。このような事故を起こさないようにするにはまだ小さなうちは歯みがきを一緒にやるなどして、子供が歯みがきしている側から離れないようにすれば未然に防ぐことになります。

歯ブラシの方でも、間違ってのどに刺さったりしないように柄の部分につばがあるものなど安全対策をしっかりしたものが出ています。ほんの少しの工夫が大きな事故を防ぐのですね。