歯科技工士は、歯科医師の指示に従って入れ歯や差し歯、マウスピースなどを作っています。医師は虫歯を削ると詰め物を入れる場所の歯型をとります。それを受け取って患者の歯の形に合わせて詰め物を作ります。人間の口の中は少し歯がしみたり痛くなったりするだけで気になって日常生活に影響が与えます。

口の中には多くの神経が通っているので非常に敏感です。よって詰め物や入れ歯などの人工物を作成する時は、集中して正確な技術力が必要とされます。歯科技工士は国家資格で専門的な技術力を持っています。しかし医師のように患者の口の中を触ることはないので、あまり触れ合う機会はありません。

およそ7割は技工所に勤めます。病院や歯医者から注文を受けるので、その指示書に従って作成し納品まで行います。技工所の規模は様々ですが、独立して新たに技工所を開くこともあります。歯科医院に勤務すると医師とコミニュケーションが取りやすく、協力して作業が進みます。

患者と接する機会もあります。採用率は低いですが、待遇が良いのは病院です。最先端の技術を学べるので人気があり、採用人数のわりに希望者が多いです。一般的に医師や看護師はハードな仕事ですが、仕事を辞める人はそれほどいません。

しかし歯科技工士の離職率は7割~8割と圧倒的に多いです。勤務時間だけでなく残業が長いことや、仕事の休みが不規則で希望通りに休めないことなどが原因です。現在は人材確保が課題となっています。